カンヌ、ヴェネチアほか海外映画祭で高い評価を受ける世界が認める巨匠、黒沢清監督が、自身のキャリアで初めて真っ向から挑む親と子のドラマ。
線路沿いの小さなマイホームで暮らす、4人家族のものがたりだ。
舞台はトウキョウ。
小学6年生のボク、健二には誰にも言えない秘密がある。
それはピアノを習っていること。
お父さんはボクの話なんかまったく聞いてくれない。
お母さんは優しくてドーナツをおやつに作ってくれるけど、なんだかいつもつまらなそう。
大学生のお兄ちゃんはバイトばかりで、何を考えているのか分からない。
それでも夕食は一緒に食べたりする普通の家族だったのに、秘密があるのはボクだけじゃなかった!
お父さんは会社からリストラされ、お兄ちゃんはアメリカ軍に入隊!?
ある日家に帰ってみると中はごちゃごちゃで、誰もいなくなっていた。
いったい、ボクの家で何が起こっているのだろう…?
本作で描かれる平凡な4人家族の日常は、ニッポンや世界の状況とも無縁ではない。
リストラ、失業、就職難、学校の問題、そして戦争…彼らは、外部の大きな力に翻弄されながら生きている。
そんな現実を鋭く映し出す一方で、若者のアメリカ軍入隊など映画だからこそ描けるシニカルな寓話的要素も織り込まれている。
エンディングでは、家族にささやかな幸せが訪れ一筋の光が注ぎ込む。
それは、このニッポンで生きる私たちがきっと共有できる希望…。
キャストには香川照之、小泉今日子、役所広司…
日本映画界を代表する演技派たちが作り上げたリアルでシニカルなキャラクターに、わたし達は共感せずにはいられない!それはまさに現代日本の家族を映し出しているよう。
家族のつながりをあらためて見つめなおすことのできる感動のストーリーだ。
2008年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門 「審査員賞」受賞作品。
黒沢 清
香川照之、泉今日子、小柳友、井之脇海、井川遥、津田寛治、役所広司
ピックス
日時/9月17日(水) 18:00開場/18:30開映
会場/よみうりホール (東京都千代田区有楽町1-11-1 読売会館7F)
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